この十人が働くメイドカフェがあったら(2)

設定・比較・考察

前回の記事では、十人十色プロジェクトのメンバーがメイドカフェで同時に働き始めた場合の客層やトラブルなどをシミュレートしてみました。

※前回の記事の続きになりますので、未読の方は先に以下をお読みいただくことをお勧めします。

この十人が働くメイドカフェがあったら(1)
十人十色プロジェクトのメンバーが、同じメイドカフェで同時期に働き始めた場合をシミュレートしてみました。※小学生設定の栞は対象外 それなら中学生の透華も対象外にすべきでは結論は、『序盤は話題性で一気に人気店化するが、「年齢・接客スタイルの差」…

今回は、前回固めた設定を元に、より具体的なシミュレーションをしてみたいと思います。

フェーズ1:開店〜1週目(爆発的成功)

SNSで「キャラ濃すぎるメイドカフェ」として拡散されたそのお店。
興味本位の新規客が次々に来店し、連日満席の大賑わいとなりました。

売上トップ層は、
1位:朱音朱理(ノリで回転率最強)
2位:高藤彩希(距離の近さで即リピート)
3位:御崎蘭(安心感で常連化)
の三人。

また、「占い付き接客」で話題の滝川那由多、「お嬢様メイド」がネタ化した東園寺透華もSNSのバズ枠として人気を博します。
那由多や透華目当てに来た新規客が、メイドカフェ店員として質の高い朱理・彩希・蘭に心掴まれる導線が主となり、順調な滑り出しに思えましたが、この時点ですでに、前回の記事であったような客層の分裂は発生しており、「あの子は神」「あの子は微妙」という評価差が極端に分かれている状況。

そしてその不安の種は、翌週早くも芽吹くことになります。

フェーズ2:2週目(歪み発生)

来客数は多いままですが、二週目に入る頃にはすでに複数のトラブルが発生。
朱理・彩希が神対応扱いされる中で、メイドカフェ店員としてはクール/ドライで距離感遠めに受け止められる守山怜・星ヶ瀬香は、「冷たい」と一部で低評価を受け、レビューサイトが荒れ始めます。

さらに、佐々木更紗と透華による主導権争いに彩希が無自覚で油を注ぐことで空気が悪化。

また、那由多の占い付きメイドというスタンスも最初こそ好評を博したものの、次第に彼女の謎に満ちた言動の数々もあり、メイドという設定から大きく逸脱。

更紗も、性格上メイド口調(敬語等)を守らずラフな発言を繰り返すようになり、この時点で「普通のメイドカフェじゃない店」扱いになります。
変わった店・個性的な店という評判がさらに発展し、完全にイロモノとして見られるようになってしまいました。

フェーズ3:3週目(危機)

イロモノ扱いされるようになったとはいえ、売上自体は変わらず順調だった二週目。
しかし、歪みを抱えたまま営業を続けていたメイドカフェに、さらなる危機が訪れます。

まずは、橘果耶に対するガチ恋・依存客の急増。
外見・性格共に、素でおどおどした小動物系という“守ってあげたくなる”要素の塊である果耶は、売上トップ層には及ばないまでも人気メイドとなりますが、その一方でこの頃には「果耶推しには厄介な客が多い」というのがスタッフ・キャスト間にも知れ渡る事態になります。

さらに、香も元夜職の経験を生かした疑似恋愛系の接客でリピートを固め、当初あった「冷たい」というネガティブな評価を挽回していきますが、一部の客が粘着客に変化。
内心「面倒だなあ…」と感じながらも、爆発させないよう上手く手玉に取ることができるので果耶ほど深刻な事態にはなりにくいですが、心理的な負担はかかります。

何より、果耶・香の客の動向に気を配らなければならなくなるスタッフの精神負担が大きくなり、その影響で普段の接客に抜けやミスが発生し、店全体の評判が悪化する事態に。

また、この段階では指名格差も明確に固定化。

上位:朱理・彩希・蘭
中位:香・果耶
下位:怜・透華・更紗
※那由多も下位だが指名の多寡を気にするタイプではない

下位組のモチベーションの低下が顕著になり、これまたスタッフや調整役を担える蘭や香のようなキャストの負担が大きくなります。

ここまでくると、「あのお店、結構ギスってない?」「なんか殺伐としてきたかも」と察する客も現れ、客離れが進行し始めます。
そして翌週はついに、店が持ち直すかそのまま崩壊するかの分水嶺となります。

フェーズ4:4週目(再編 or 崩壊 分岐)

分岐A:立て直し成功ルート

「このままではまずい」
そう判断した店長、マネージャー等が立て直しに着手。

最も安定した接客を行う蘭の協力を得て、接客マニュアルを統一。
コンセプト崩壊の原因だった那由多の占いは、「イベント化」することでメイドカフェという世界観の範疇に収め制御します。
同じくコンセプトを破壊する側だった更紗は、自由枠として別ポジションに隔離。

これらの改善策の結果、コンセプトが整理されて客層の棲み分けに成功。
「危ういイロモノ店」という汚名を返上し、「個性派人気店」として地域に定着しました。

分岐B:崩壊ルート

「まあ、売上はあるし…」
スタッフ会議が行われたが、キャストに深入りするのを避け、現状維持の方針を決定。

内部対立は放置され、「キャストの個性を尊重する」という大義名分のもとマニュアルが未整備なため接客方針もバラバラ。
「個人の関係に口出しするのは…」と、果耶のガチ恋トラブルにも対処しなかった。

その結果、SNSは炎上。
常連の派閥化によりキャストだけではなく客の間でも、推しキャストの悪口を言った等の理由でトラブルが発生するようになってしまう。
ガチ恋客のストーカー被害を受けた果耶がショックで退職したのを皮切りに、数人が店に見切りを付けて離脱。

売上の減少に歯止めがかからず、数週間後、ひっそりと閉店した。

おわりに

このメンバーがメイドカフェで働いた場合、成功を収めるパターンと店が崩壊するパターン、どちらも考えられるということが今回のシミュレーションで判明しました。

今回は、朱理・彩希・蘭が売上の中心となって活躍する形となりましたが、これが別の業種・業態なら、当然求められる適性は変わってくるため、異なる展開が考えられます。
メイドカフェではあまりふるわなかったメンバーが活躍したり、逆に今回はエース級のキャストだった蘭たちが伸び悩むパターンもありえます。

次に店舗運営シミュレーションをする場合の業態は未定ですが、今回のメイドカフェとはメンバーの立ち位置がまるで異なるシチュエーションを用意したいと思いますので、よろしければまたお読みいただければ幸いです。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました